むかしむかし、わるいまおうがいました。まおうはせかいをせいふくしようとかんがえ、ひとびとにぜつぼうをあたえていました。
 ひとりのおうさまが、ゆうしゃにまおうをたおすべくめいじます。そうしてゆうしゃはながいたびにたっていくのでした。

 ──賜りしは王の勅命。
 ──幼き頃より勇者たらんと育てられた一人の青年。
 ──胸に勇気と決意を秘め、彼は今旅立つ。

 たびのとちゅう、ゆうしゃはおおくのきけんにそうぐうしました。ですが、もちまえのゆうきでどんどんとせいちょうしていったのです。
 さいきょうのつるぎとさいきょうのたてをてにいれ、ゆうしゃはついにまおうとのたいけつにのぞみます。

 ──この手にありしは錬鉄の剣と最硬の円盾。
 ──胸に抱きしは揺るぎない勇気と信念。
 ──四つの武器を以て、彼は魔王に立ち向かう。

 まおうはまほうをつかい、ゆうしゃをくるしめます。ほのおがやきはらい、こおりのやいばがゆうしゃをつらぬかんとせまります。ですがゆうしゃはけっしてくじけません。
 ながいながいたたかいのすえ、ゆうしゃはとうとうまおうをやっつけることにせいこうしました。

 ──迫りしは紅蓮灼熱の炎と凍て付く鋭利な氷刃。
 ──手にした剣で炎を切り裂き、手にした盾で氷を防ぎ。
 ──勇者の全霊を籠めた一刃が魔王の胸を遂に貫き、ここに悲願は成る。

 ゆうしゃはせかいじゅうのひとびとからえいゆうとしてまつられます。おうさまもよろこび、せかいはへいわにつつまれたのでした。

 そうしてへいわをとりもどしたせかいがおちつくと、おうさまはせかいにおふれをだします。おふれのないようはこうでした。

────勇者を抹殺せよ。


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